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育休中でも住宅ローンは組めるのか
金融機関の競争も激化している
結論から言うと、育休中でも住宅ローンは契約できます。バブルの頃に比べると、銀行の経営も厳しくなってきており、預金の利率は、70年代には7.8%あったのが、今では0.003%まで落ちています。
最近では通帳の再発行にさえ手数料をとるほどです。今は共働き世帯が当たり前の時代になっているのもあり銀行側も審査の基準と柔軟性に幅がでてきました。
金融機関にはメガバンク、地方銀行、信用金庫、労金などありますので、諦めずに足を運べばきっとwin・winになれる金融機関が見つかるはずです。
審査のポイント
ここまで借りられる金融機関はあるといってきましたが、基本的に育休が審査にプラスに働くことはありません。お金を貸す側からしたら、収入がない人に貸すのはリスクしかないからです。また本当に復帰する保証もありません。
よって、夫婦で住宅ローンを借りる場合は、タイミングはさておき復帰する意志があることが前提になります。「子どもが2歳になる来年の4月から復帰予定です。」など具体的にいいましょう。
お互いに正社員であるかも重要なポイントです。少しでもマイナス面を減らすことが重要になります。カードローンやキャッシングがないか、今契約している車のローンや奨学金があれば、先に完済しておきましょう。
すぐに復帰する必要があるのか
夫婦で住宅ローン契約し、かつ復帰のタイミングを自分で選択するには、2つの条件をクリアする必要があります。
- ローン実行のタイミングを復帰前に設定する
- 復職証明書の提出が不要
ローン実行が銀行に伝えてある復帰予定日より後の場合、復帰する必要があります。よって家の建て始めを復帰予定日より前にしましょう。
復帰証明書や復帰後の給与明細の提出を条件に貸し出してくれる金融機関もあります。窓口でいわれない場合はよっぽど提出を求められることはありませんが、念のため確認しておきましょう。
ただし、育休期間が長いのであれば、共働きに移行するまでの資金の体力が必要になります。資金計画は入念にチェックしておきましょう。
準備するもの
運転免許証、健康保険証、育休前の源泉徴収票と育休中の源泉徴収票
夫婦で住宅ローンを組む3つの方法
共働き世帯が住宅ローンを組む場合は、大きく分けて3つの方法があり、選択肢は4つあります。
①単独で組む
②収入合算
- 連帯債務型
- 連帯保証型
③ペアローン
連帯債務型
夫婦2人の連名(メインとサブ)で住宅ローンを借りる方法です。
お互いに契約者となるので、返済義務は2人とも負います。
連帯保証型
夫婦のどちらかが住宅ローンを契約して、パートナーが保証人となる契約です。
返済義務は契約者本人ですが、返済が滞った場合には保証人にも返済義務が生じます。
ペアローン
夫婦が同一の金融機関でそれぞれ住宅ローンを契約します。夫婦がお互いに連帯保証人になるのが一般的です。お互いに連帯保証人なので、どちらかの返済が滞った場合には、もう一方が連帯保証人として返済義務を負います。
そもそも単独で借りれないのか
金融機関の返済期間も変化している
今までは35年ローンまでが一般的でしたが、最近では40年のローン契約も増えてきています。共働きが当たり前になってきて、夫だけでローンを組んでも、夫婦で繰上げ返済していく家庭が増えてきているのが背景にあるのでしょう。また、現在は65歳で定年なので、10年20年後は70歳80歳まで働くのが当たり前になるのを見据えているのかもしれません。
ハウスメーカーの提携先金融機関以外も足を運ぶ
提携先のメリット•デメリット
【メリット】
金利が安かったりする
【デメリット】
提携先しか選択肢がなくなる
審査の条件、返済期間、方法、柔軟性は金融機関によってさまざまです。たとえ提携先の金融機関の条件が良くても、比較検討して損はありません。また、ハウスメーカー専属のアドバイザーは提携先以外の商品情報の最新情報を知らなかったりすることもあるので、自分でも回ってみましょう。
復帰せずに借りるポイント
窓口ではあくまで復帰前提と伝えること
いずれ復帰する予定でも、家を建てるタイミングで復帰したく無い場合は、復帰する予定日を伝えるだけにしましょう家族計画など正直に話してしまうとマイナスなイメージをもたれます。
復職証明書が必要か
復職証明書の提出が条件の場合、審査に通っても復帰しなくてはならないため、確認が必要です。
どのくらい借りれるか・評価のポイント
復帰予定後はフルタイムなのか時短なのかによっても、借り入れ限度額が変わってきます。育休前の年収で考慮してくれるのか、その半分なのか、金融機関によって方針が異なります。
ローン実行のタイミング
今すぐ復帰したく無い場合はローン実行のタイミングを復帰予定日より前に設定する必要がある。
まとめ
今回は育休中でも住宅ローンを契約するポイントをご説明しました。子育て中に家の相談や金融機関を回る時間を確保するのは難しいと思いますが、諦めずに夫婦で乗り切りましょう。ダメもとでも相談すればきっと答えてくれる金融機関があるはずです。